No.: 46
Location: 静岡県沼津市 大瀬崎 一本松
Condition:
Date:
1992/06/07 (Sun)
Activity:
Beach fun dive
 波: 0m
 流れ: ほとんどなし
Temperature
Visibility
Bar.
Depth
Time
Instructor (or Dive Leader) Signature:
Air
Surf.
Btm.
Tank
Start
End
SAC
Ave.
Max.
Start
End
Btm.
Total
????
 
 
 
 
 
 
10
200
180
2.76
20
26
11:50
12:15
00:25
22:31
????
m
m
m
bar
bar
ℓ/(barxmin)
m
m
 
 
 
 
 

   

 11:50 

EAN : %
PO2 :
MOD :
ERD :

 D 

 12:15 

PD -20m  

PD+  -24m  

(a)MDT 40min 

(a)MDT 30min 

D  00:25   

STOP 00:00
RNT 00:00
ADT 00:25
TNT 00:25
Name Age Gender Bar. Note
Start End
male 夜が明けるまでお酒を飲んでて、ダイビング中に消える。Notes 参照。
male 上の彼のバディ。バディがダイビング中に消えても何も気にしない怖い人。
  others
 
 
 
 
 
 
 
 

Notes:

2 度目の大瀬崎。今回は日帰り。もちろん一介のファンダイバーだった頃の話。

ビーチダイブ。海況は穏やかで、波もほとんどないし、外洋側のポイントなのに流れもほとんどない。天気もいいし絶好のダイビング日より。

最初はみんな落ち着いて潜っていた。でも 15 分か 20 分ほどたってから 1 人足りないことに気がついてしまった。今回のファンダイブグループには、エントリー前に昨夜は明け方まで飲んでて、寝てないという男の子 2 人組がまざっていた。そのうちの 1 人が消えている。

消えた男の子のバディに「君のバディはどこ?どこにいるの?」ってハンドサインを使って尋ねる。でも「さぁ、わかんない」ってハンドサインが返ってくる。マジか?本気で言ってる?と思って、あわててガイド氏のところまでダッシュで泳ぐ。

ガイド氏が何事?という顔をするので、残っている彼を指さして、彼のバディが消えていることをハンドサインで伝える。

すぐに事態を理解したガイド氏が、全員にハンドサインを送って、陸に戻り始める。ぼくはぼくのバディと 1 人残された彼をマークしながら、エントリーポイントまでもどる。

全員がエグジットしたことを確認したガイド氏は、憔悴した表情で踵を返して 1 人、再度エントリーしていく。このときの彼の気持ちを考えると、今でも胸が締め付けられる。ファンダイブのガイディングをしていると、いや、ガイドでなくてもバディがダイビング中に消えたら、やっぱり、もしかして……、と、最悪の事態がどうしても頭に浮かぶ。

とりあえず、ガイド氏の指示通りに、ゴロタのビーチに残された全員を引き連れて荷物をまとめている場所までもどる。

もどると、そこに行方不明になっていた彼がぐったりしたように座り込んでいる。ダイビング中に気分が悪くなって、あわてて 1 人で浮上して、1 人でさっさとエグジットして荷物のところまで戻って休んでいたらしい。

彼がバディに浮上することを伝えてないこともわけがわからなかったし、彼のバディが彼がいなくなっていることに一切無頓着でダイビングを楽しみ続けていて、バディでもなんでもないぼくが彼がいないことに最初に気がつくとかわけがわからなかった。頭がクラクラした。

とにかく彼が無事であることがわかったので、あわててエントリーポイントまで走る。数分待つとガイド氏が憔悴した表情でエグジットしてくる。大きな声で荷物のところにいたよ!!と伝える。そのときのガイド氏の力が抜けたような安堵した表情が忘れられない。

その後、雲見で似たような経験をすることになる。大瀬崎と雲見の経験で、ぼくはカードを取ってからショップツアーに一度も参加せずに、ショップとのつながりを断って、スキルや判断力を磨くこともなく個人で好きに潜りに行く人間を一切信じなくなる。100 本潜っていると言っていて、実際にログにも 100 本のダイビングが記録されていても、一切信じなくなった。結局一緒に潜ってみないと、その人が大丈夫なダイバーか絶対にわからない、そう思うようになった。

同時にオープンしか持たずに経験さえ重ねればベテランになれると、平気で言いふらす人も一切信用しなくなった。そもそもそんなことが誰でもできると、呑気に信じること自体がかなり危険だ。現実は悲しいことにそうではない。オープンで学んだことすら守れない人が大半だということを無視している。自分の言動を真に受けた人が、安全に潜れるダイバーになるまでに、事故を起こして亡くなってしまったら責任を取れるのだろうか。なぜそんな無責任なことを言う人が出版した Kindle 本がもてはやされてるのか理解に苦しむ。ダイバーが命を失ってからでは遅すぎる。