No.: 16
Location: 和歌山県串本町 住崎
Condition:
Date:
1987/10/11 (Sun)
Activity:
Boat Fun Dive
 海況: おだやか
Temperature
Visibility
Bar.
Depth
Time
Instructor (or Dive Leader) Signature:
Air
Surf.
Btm.
Tank
Start
End
SAC
Ave.
Max.
Start
End
Btm.
Total
海恋 (AREN)
 
 
 
 
 
 
14
150
50
24.35
13.0
14.0
12:45
13:10
00:25
07:39
#8355 S.S.
m
m
m
bar
bar
ℓ/(barxmin)
m
m
 
 
 
 
 

 F 

 12:45 

EAN : %
PO2 :
MOD :
ERD :

 J 

 13:10 

PD 14m  

PD+  18m    

(a)MDT 33min  

(a)MDT 15min  

D  00:25   

STOP 00:00
RNT 00:42
ADT 00:25
TNT 00:67
Name Age Gender Bar. Note
Start End
K さん male
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Notes:

初ボートダイブ。

初ボートダイブということしか記憶にありません。ログブックが残っていれば、もう少しなにか書けていたかもしれません。でも無いものは無いので仕方ありません。記憶に頼ります。

初ボートということで、かなり緊張していたようです。エアの消費が 24.35 ℓ/(barxmin) と尋常じゃありません。オープンウォーター I を取ってまだ間がないということもありましたし。

この 1 本前が同じ住崎をビーチで潜っているのですが、ビーチから入る場合とボートで入る場合とで場所がかなり異なります。当然ボートだとかなり沖で、住崎沖とでも呼んだ方がいいくらいです。むかしのダイバーだと、住崎というとビーチポイントを指すので、ボートだと住崎沖と呼びたくなるのですね。

それはそれとして、記憶に残ってるのは、引率のインストラクターとスタッフの女の子が泳ぐのがやたら速い。ガシガシ泳いでいるわけでもないのに、やけに速い。しかも楽そうに泳いでる。

こっちはというと、足の裏が攣りそうになりながら必死にキックして、付いて行こうとするのですが、まったく付いて行けない。

泳いで付いて行くのに必死で、そのためにポイントの記憶がほとんどありません。フィンワークや脚力の違いももちろんあるのでしょうが、今から考えると一番大きいのはフィンだったのではないかと思います。

当時ぼくは鬼怒川商事 (GULL) のパワーエムデン V を履いていていました。もう少しサイズがこぶりなパワーエムデンもありましたが、オープン I の講習を受けた店の勧めのままにパワーエムデン V を履いていました。

パワーエムデンとパワーエムデン V は、オープンヒールタイプ、つまりストラップタイプのフィンでした。

サンマリンさんの 2010 年の blog に 5、6 年前にカタログから消えているとの記載があることから、ぼくが買ってから 8 年も経たないうちに廃盤になったようです。定番品と言われてたのですけどね。

ブーツポケットは画像のような感じです。

画像でわかるように、昔のオープンヒールタイプフィンのブーツポケットって、ただの筒だったのです。

なのでこのフィンでガシガシ泳ごうとすると、脚ではなくて、てこの原理で足の裏に無茶苦茶負担がかかります。足の裏が攣りそうになるのも当然です。まともに泳げるはずなんてないのです。今から考えればですけれど。

メルカリ より。

そんなぼくに対して、引率のインストラクターとアシスタントの女の子はクレッシーサブ (現クレッシー) のロンディン・フロートを履いています。

インストラクターの S さんに、うまく泳げないと相談したところ、フィンを一瞥して「フォームはそんなに悪くないから、フィンかなぁ。泳ぐのを楽にするならフルフットフィンの方がいいよ。ただビーチエントリーが少したいへんになるかも」と一言。

そんなアドバイスもあったのと、当時フルフットタイプのフィンと言うとロンディンくらいしかなかったので、ロンディン買うか!!という気持ちに当然なっていきました。

気持ちはそうなっていたのですが、なんと買おうと思った矢先にロンディンが廃盤に。手に入らないのではどうしようもないので、そのまましばらくの間はパワーエムデン V でがんばることになったのでした。

ロンディンが廃盤になることで、当時多くのインストラクターがパニック状態になっていたのを思い出します。

鬼怒川商事 (GULL) の Mew の発売が 1984 年なので Mew はすでにあったのですが、ロンディンの知名度が圧倒的で、Mew の知名度がほぼなく、誰もその存在を知りませんでした。

ですが、ロンディン亡き後、市場に唯一存在してたフルフットタイプのゴムフィン Mew がロンディンの代替品として俄然注目を浴びます。

インストラクターやショップスタッフ、それを眼の前で見ていたファンダイバーも Mew に殺到し始めます。

しかも多くのインストラクターの「これ、もしかしてロンディンより良くね?ゴムの品質がロンディンより圧倒的にいいわ。ロンディンにあった素材ムラがぜんぜんない」というコメントが、ますます多くのダイバーを惹きつけることに。

その後の GULL のフィンの日本国内での快進撃と定番化は、みなさんのご存知のとおりです。

とはいえ、ぼくが Mew に乗り換えるのは、まだもう少し先になります。

市場に登場し始めたプラフィンに惹かれちゃったのですよね。ぶっちゃけデザインと雑誌の影響でした。タバタ (TUSA) の初代 Liberator がかっこいいと思っちゃったのですね。

画像をネットで探したのですが、みつかりませんでした。かなり雑誌でも強くプッシュされていたのですけどね。モデルさんはたいてい Liberator を履いていました。ネットで見つかる画像は、ブレードの素材が少し改善されて、少しだけ泳ぎ易くなってからの後発モデルです。

Liberator の搭乗でゴムフィンが駆逐されるのではないか、という話が当時はありました。でもそうはなりませんでした。ブレードのプラスチック素材が、あまりにガチガチでキールも追加されていてまったくしならず、脚力やフィンワークでなんとかできる代物ではなかったのですね。

結局 GULL の Mew が日本人ダイバーのあいだで定番化していって、その王座を譲ることはありませんでした。


オープンヒールタイプのフィンのブーツポケットがただの筒であるために、足の裏が攣るということを書きました。ですが現在のオープンヒールタイプのフィンでは対策されています。

それまでフットポケットがただの筒であったためにおきていた足の裏への負担を軽減するために、スリッパのようにかかと側に底を長くして、強度も強くしています。そうすることでフルフットタイプフィンほどでないにせよ、足に負担がかからないように、また泳ぎやすくしているわけです。

フィンについては、いろいろ語りたいことがあって、たとえば現在ではやっぱり定番品となっているワープフィンについてとか、語り足りないのですけれど、ダイビングログでなくてフィンについて語ることがメインになってしまったという反省もあるので、ここで一度筆を置くことにします。