バーr……blog のようなもの 2025 年 05 月

05 月 24 日 ( 土 )

Dive #17: 機材の脱着

Whisk にて生成

それじゃぁ機材の脱着の説明を始めます。

さて、機材の脱着の説明を始める前に、そもそもなんで機材の脱着の練習を水中でするのでしたっけ?覚えてますか?

はい、そうですね。例えば、もしも水中でロープなどに機材が絡まったときに、バディが気がついてなかったりした場合に備えるってことでしたよね?

バディシステムはダイビングをするうえで基本中の基本ですが、やっぱりバディよりめずらしい生き物に気が取られて、バディのトラブルにしばらく気が付かない、ということはあり得るわけです。

そんなときに備えましょう、ということでしたね?

さて、機材の脱着も、背が立つところでやったのとまったく一緒です。落ち着いて慌てずにやりましょう。

機材の脱着も、最初にわたしがデモンストレーションをお見せしますので、また見ててくださいね。

デモンストレーションが終わったら、お一人ずつ、どうぞ、って指示します。

わたしに指された人は、わたしをまねて、機材の脱着を、やってくださいね。

わたしのまねといっても、わたしはこの後、背が立つところでやったのと同じように、片膝を立てた状態で、機材の脱着をやります。その立てた片膝に、さっきと同じように脱いだ重機材を乗せて、また装着するのをお見せします。

さっきと同じで、わたしのまねを、そっくりそのままする必要はまったくありません。それよりも、落ち着いて機材を脱いで、また着るってことに集中してください。

わたしがあのような姿勢でデモンストレーションをするのは、あくまで、皆さんから見てスキルを見やすくなるようにするためです。完璧に真似することを目標にするのではなく、今言ったように、落ち着いて機材を脱いで、また着るってことに集中してください。

レギュレータは口からは外さないでくださいね。ずっと咥えたまま落ち着いて呼吸を続けてください。機材も手から離さないでください。危ないので。

わたしも機材の脱着をしている方に、いつでもエアを渡せるように、予備のセカンドステージを構えて持っています。さきほどの皆さんの様子だと心配ないとは思いますけど、もしレギュレータをうっかり口からはずしてしまったときは、落ち着いてご自身のレギュレータをくわえ直すか、わたしが手に持っている予備のセカンドステージを受け取って、エアを吸ってください。

そのようになったからといって、認定されないってことはありません。ですから、もし口からレギュレータが外れたときは、慌てずに、ご自身のレギュレータを咥え直すか、わたしが手渡したレギュレータを咥えて、呼吸を整えてください。そんなときは、もちろんレギュレータ・クリアもしっかりと。

さっきと違うのは、今度は少し水面まで距離があります。スキンダイビングで潜れるような深さですけど、それでも立ち上がれば顔が水面の上というわけではありません。ですから落ち着いてゆっくりと機材の脱着をしてください。あわてる必要はありません。

落ち着いてできていれば、認定されないってことはないので、安心してください。フォームがどうだったとか、そういうのは関係ありません。落ち着いてできていればOKです。

ほかの人は、脱着をしている人を見ててくださいね。

勝手に 1 人で、こっそり練習しないでくださいね。特に機材の脱着は、体が不安定になります。必ずわたしがやってください、って指示して、わたしが見守ってるときに、やってくださいね。これはみなさんの安全のための、わたしとみなさんとの大事な約束です。

それでは海に入りましょうか。すべりやすいところがあるので、気をつけてエントリーしましょう。特に滑りやすいところは、気をつけてくださいって言います。アシスタントからも、注意を促すので、気をつけて進んでください。

作者注:

以上、インストラクターちゃんの、オープンウォーター講習のブリーフィングの一部をお送りしました。実際にわたしたちは水中で話せませんし、たとえ水面であっても、波があったりするので、受講中のみなさんに話した内容が伝わるのかっていうと、それはやはり難しいのです。なので学科のタイミングや、ブリーフィングなどで、こういったことを受講生の皆さんにお話します。

インストラクターちゃんシリーズは、あくまで架空のネタです。登場人物も全て架空の人物です。実在する潜水指導団体、ダイビングショップ、ダイビングサービス、ショップオーナー、インストラクター、ダイブマスター、アシスタントインストラクターとは一切関係がありません。ご注意ください。

スキューバ・ダイビングの講習は、必ず最寄りのダイビング・ショップ、または現地のダイビング・サービスで受講してください。ダイビングはきちんと講習を受けないと、安全に楽しむことができません。その点だけは絶対に間違わないようにお願いします。